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お箸
2007/10/29(Mon)
先日、連れ合いの両親がめでたく金婚式を迎えられました。

心ばかりのお祝いがしたくて、以前から何がいいかなぁ、と考えていたのですが、
揃いのお箸をプレゼントすることに決めました。

京都本などで紹介されてすっかり有名な堺町通四条下ル の 御箸司 「市原平兵衛商店」

創業明和元年(1764年)というからもう250年くらい前からお箸の専門店として営業していて、宮内庁御用達のお店です。
もともと、四条に面した場所にあったんですが、バブル期の地上げにあい、今は堺町通りを少し入ったところに移ってお商売をしています。

市原さんのお店で一番有名なのはなんといっても「みやこばし すす竹」でしょう。

このお箸は建材として天井裏などに使われていた竹が囲炉裏やかまどの煙でいぶされ150年程の年月を経て丈夫で反りにくいなった貴重なすす竹から作られていて、量産できるものではないので、時によるとお店においてある品数が少ないときもあります。




とても軽く、箸先はどこまでも細く、どんなものでもつまみやすい、口当たりのいいお箸です。
長さが、大・中・小 とあって、持つ人の身長や手の大きさ、指の長さなどで使いやすい長さを見つければいいと思います。
だた、あまりに軽く、あまりに繊細な箸先の細さなので、それまで塗り箸を中心に使っていた人には少し違和感があるかも知れません。

市原のお箸を使い始めるのに、入り口として一番いいのは「平安箸」かも知れません。
こちらは白竹のままのものと、拭き漆仕上げしてあるものがあります。
どうしても洗い桶につけたりしているうちに色が変わって傷みが出てくる、その傷みを避けるために拭き漆を施したお箸が、平安箸の拭き漆です。




平安箸は、みやこばしに比べると取り手がすこし太く、持った感じがみやこばしに比べるとしっかりしています。
使いやすい、という感じでしょうか。
ただ、みやこばしを使い慣れた人はやはり、これでないと、という方が多いようです。

私の憧れる、白州正子さんも、エッセイストの青木玉さん(幸田露伴のお孫さん)も、その著書の中で、市原のお箸の使い勝手の良さを誉め、このお店の常連だった事がかかれています。

あれこれ迷って、結局、平安箸の拭き漆に決め、長さは中で揃えました。

実は、このお店、私の学生時代からの友人のご実家で、
このお祝いも彼女のアドバイスで色や箸先のいいのをえらんでもらいました。

わが家で毎日使っているのは、やはり市原さんで求めた「黒柿」です。
黒柿というのは柿の木のなかで年数を経たものに、黒く斑の入ったものを特にそう呼ぶそうです。
竹のお箸に比べると持った時の感覚が随分しっかりしています。




このお箸で食べると、不思議と何でも美味しく、私が作った料理でもご馳走にみえるから不思議です。

毎日使うお箸。
だからこそ、上等なものを大事に使いたい、

プレゼントには、こんな嬉しい言葉が返ってきました。






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初めて撮ってみました
2007/10/27(Sat)
時々のぞかせていただく古美術やさんのところから今日、わが家にやってきてくれた高麗青磁の鉢です。

大きさはちょうどラーメン鉢くらい。




縁の少し下あたりに釉剥げが小さくある以外は目立った傷もなく、象嵌が丁寧で美しいのです。

小振りのお饅頭を四つ五つ乗せてみようか、春にはいちごをいっぱい盛っても美味しそう、





全体の色は灰色がかったブルーで、縁の部分がとても薄く繊細な作りの鉢です。

こちらは一緒にやってきた小振りの碗。
時代が新しく、明治の頃のもののようですが、絵付けがかわいいんです。



 
縁をぐるりと三角の模様がとりまき、胴の部分には、外国の船やひょうきんな魚、 アラビアの物語に出てきそうな、らくだらしき動物や、その後ろは鳥でしょうか?

子供用のお茶碗より少し大きいくらいの大きさです。
お漬物や佃煮を入れてもおもしろそう。
初めて見た時より、見れば見るほどかわいくて、何か楽しくて、どんどん好きになっていく、そんな器のようです。

実は、昨日、携帯を機種変して、この画像はその携帯で撮ったものです。
昨日まで持っていた携帯は2年間使っていた機種で、すっかり馴染んでいたので新しい携帯になかなかなれる事ができません。
カメラ機能を使いこなすにもまだまだ時間がかかりそうです。





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特別展覧会 狩野永徳
2007/10/26(Fri)
1ヶ月ほどの会期中、前期・後期で展示品の入替えもある、京都国立博物館で開催中の
「特別展覧会 狩野永徳」を見に行ってきました。
桃山画壇の頂点に君臨しながらも、描いた作品のほとんどが灰燼に帰したといわれる天才絵師・永徳の作品がこれだけ集められた展示は今回がはじめてのようです。
御物3点、国宝5点、重要文化財9点、ほか、話題の新発見作「洛外名所遊楽図屏風」や海外からの里帰り品を含む約70点が公開されています。
 
地下鉄京都駅を出て、歩いて七条に向かいました。
同じ方向に向かって歩く人々は明らかに「永徳展」に行く様子だし、逆方に歩いてくる人たちは手に手に図録を持っています。
(すごい混んでるかも)ちょっと心配になりながら、思わず足早になってしまいます。

京博 入場ゲート前のイベント案内告知は今回の一押し、「唐獅子図」です。

soto kannbann



予想に反して、平日のお昼時を狙っていったせいか、入場前に並ぶことも無く、スムーズに入ることができました。
会場入り口に掲げられた宣材は「洛中洛外図」




中に入ってみるとやはりすごい人。
でも、きっと初日や翌日の日曜日などに比べるとずっと人も少なく、見やすい環境だったのだろうと思います。
 
まず、最初は水墨画から。

永徳の祖父、元信の影響や、対比を表す展示内容で、その多くは大徳寺の塔頭、聚光院の襖絵や壁画でした。

これらは以前、聚光院を訪れたときに一度拝見していたものですが、やはり何度見てもすばらしく、ダイナミックな筆使いにはため息が出るほどです。
幼時期から祖父の元信に将来を嘱望され 24歳で父と共に担当した大徳寺聚光院の障壁画制作に於いて最も重要とされる仏間を父に代わって制作した、祖父にあたる狩野元信が、息子の松栄よりも孫の永徳に期待したという逸話も国宝に指定されている「花鳥図襖」を見ると、なるほどねぇ、と思います。

余談ですが、芸術家の一家に生まれて、その才能が凡庸であれば、それは哀しみ以外の何物でもないのでしょうね。
九谷焼きでも初代・徳田八十吉さんは、息子さんの二代目八十吉さんには教えなかった、釉薬の配合を、お孫さんで人間国宝の三代・八十吉さんにだけ教えた、という話を聞いたことがあります。
同じようなことは、現代でもいろんな分野であるようですが、私は、自分がそういう出自でなくて本当に良かった、と思わず考えずにはいられません。

さて、話をもどすことにしますが、
水墨画をいくつか見ていくと、展示順に、段々と作品に色が差し込まれているものがでてきます。

次のコーナーには扇面が10点あまり
なかには傷みのひどいものもあって、少し心が傷みます。

中央の部屋には今展覧会の注目すべき一つ、
洛中洛外図屏風

2,500人近い人物を、今にも話し動きださんばかりに生き生きと描きこみ、右隻に上京、左隻に下京の町並みが緻密に描かれています。永徳23歳の作品です。
今も昔も、人間って、若いからこそ、根のつまる作業を成しえることができる、そういうことがあるんでしょうね、気の遠くなるような作業だった事を想像させます。

それぞれの生活を、衣裳や動き、しぐさなどから面白く、わかりやすく描かれています。
私にはよくわかりませんが、きっとこの屏風は当時の風俗を研究する観点からも貴重な資料なんだろうと思います。

細部にわたってじっくりとみたい作品でしたが、係員の方の
「立ち止まらないで下さい、ゆっくりとお進み下さい」の声にじわりじわりと、言い訳のように動きながら、それでもしつこく顔を突き出し、張りつくようにして鑑賞しました。

同じ部屋には昨年新発見のニュースで話題になった「洛外名所遊楽図屏風」も展示されていました。
右隻に嵯峨から嵐山、桂川上流一帯の秋冬の情景を描き、左隻に春から夏にかけての平等院と宇治川を描いた4曲1双屏風で、洛中洛外図と、描かれている人物の描写が酷似している事から永徳の真筆と鑑定された屏風です。
こちらも、このあたりが、平等院だろうか、ここが渡月橋だろうか、としげしげと拝見。

次に花鳥風月が主に描かれたいくつかの作品が続き、
いよいよ一番のお楽しみ、
唐獅子図屏風の前に立ちました。

すごい迫力!
想像以上の大きさ、 超ド級の迫力

金の雲と岩の上を悠然とのし歩く2頭の唐獅子。
どちらの獅子もちょうど屏風が山折りになっている部分に、肩の盛り上がりが描かれている配置の工夫で、今にものしのしとこちらに進んできそうです。
力強い一歩を、まさに踏み出したその瞬間を、これ以上ない、というダイナミックさで描いています。

この屏風の前に座った秀吉に拝謁した武将たちはきっと、天下人に平伏さざるをえない、そんな気持ちになった事でしょう。

いつまでも前に立って見ていたい、そう思わせてくれる素晴らしい屏風でした。

残念な事は、グッズ売り場にこの唐獅子図のポストカードやポスターが見当たらなかった事でした。
ミニチュアの屏風しか見当たりませんでした。
売り切れてしまっていたのか、それとも三の丸尚蔵館が制作を許可しなかったのか、
ただ一つの心残りでした。
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ことば
2007/10/23(Tue)
下駄骨折

知ってますか? 

今日、会社で初めて知った言葉です。

「うちの子、昨日、つっかけ穿いて玄関出たところでちょっと足ねじってね、
 それがいつまでも痛い、痛いって大騒ぎするもんやから病院連れてったら
 『あ~、下駄骨折ですね』って、いわれてん。
 つっかけ穿いてても、下駄骨折っていうねんて、あはは~」
と、同僚が教えてくれました。
いつもながら、ふざけたわが社の面々は、
「それって、パンプス穿いてても下駄骨折?」とか
「長靴はいててなったらどやねん!」とか、
ひとしきり騒ぎ、 さて、 とそれぞれのデスクに散っていったんですが。

私も自分のデスクに戻って、ふと気になったんです。
(ほんまかいな?)
だって、こういったらなんやけど、その話を教えてくれた同僚はけっこうそそっかしいというか、
早とちりというか、それで今まで何度か痛い目にあったことあるし(笑)

で、さっそくネットで「下駄骨折」を調べてみました。

出てきた、出てきた。
(なんや、ほんまにあったんや)と思いながら読んでみると、

下駄骨折(第五中足骨基底部骨折)  と書いてあるではないですか。

以下、参考までに。

中足骨とは足の指よりも上のほうにある細長い骨のこと。
指の数と同様に5本ある。中足骨骨折は重いものが足の上に落下するなど直接的な外力で発生することが多い骨折。
ものの落下が原因ではない骨折として、第5中足骨骨折の基部骨折(足首側の部分の骨折)があり、通常”下駄骨折”と呼ばれます。中高年以降に多い骨折で家の中で(靴などを履いてないはだしの状態)椅子や家具につまずくように足をひねることにより発症する剥離骨折。

なーーーんだ、下駄骨折って、骨折した時、履物はいてた、とかいうんじゃなくて、骨折した部位や、骨折の状態をさしていう言葉だったんじゃない。
うっかり騙されるところやったわ・・・・・・

と、まぁこんな感じで「下駄骨折」問題は私の中で解決したんですが ー

ふと、今度は「つっかけ」という言葉が気になり始めました。
(つっかけ、って全国どこでもそう呼ぶんやろか? 果たして他に正式名称とかあるんかな?)

広辞苑をひいてみると

つっ‐かけ【突っ掛け】

足の爪先のほうをひっかけるようにして履く手軽な履物。木・ゴム・ビニールなどのサンダルの類。

と、ありました。
正式名称だったんですねぇ、つっかけ。

言葉ってほんと、面白い。

どこまでも横道に逸れていく事をおそれない、私の脳味噌は

(そういえば、ずっと以前、TV番組の『探偵ナイトスクープ』で、【アホバカ分布】っていうのやってたなぁ)と思い出してしまったんです。

思い出した、と言っても、リアルタイムにその企画の回を見たわけではなく、確か、探偵ナイトスクープの番組内で、その企画がとうとう本になりました、と言うような告知を聞いただけだったんですが。

探偵ナイトスクープ、というのは週末の夜に放送している関西発の、深夜帯では高視聴率を誇る番組です。

毎回、視聴者から寄せられた、謎や疑問を、番組の出演者(探偵、と呼ばれています)が調査する、というものなんですが、
ある時、アホとバカの言い分けの地理的境界線はどこにあるのか?という疑問が寄せられたんですね、
それに対して探偵が調査した結果、わかった事が、バラエティー番組とは思えないほど、ある意味学術的にすら意義があると思われるような事柄だったんです。

一般に、人に対して侮蔑する時の表現は(実は愛情表現であったりする訳ですが)関東では「バカ」 関西では「アホ」と思われがちですが、調べてみると、
ここから!、という風に単純に日本列島を一本の線で東西に分断するような境界ではなく、なんと、ある地域を中心とした同心円状に、また、まれには飛び地的に区分されているらしいのです。
その、ある地域というのが京都。
地方によっては「アホ」「バカ」以外にも同意で別の言葉が使われているところもあって、それらの言葉はほとんどが過去、ずっと古い時代に京都で流行っていた言葉なのだそうです。
そして、それは、北海道や東北など、京都から遠い地域に行くほど、その言葉が京都で流行っていた時代が古いのだそうです。

今のように、全国のどこにいても、同じ瞬間にあらゆる情報を得ることができる時代と違って、昔は何もかもが人づてに、口から口へと伝わっていたわけですから、当然、京都から伝わっていった言葉は、その地方が遠ければ遠いほど、伝達される時期は遅れてくるわけで、最新の情報が伝わるのにそれだけ時間がかかる、という事の現れでしょう。

「下駄骨折」から始って、私の脳の中は目まぐるしくあちこちへと旅するように思考がめぐっていました。

いいのかなぁ、仕事中だったのに。

でも、これが今日、私が考えていた事です。



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李朝 白磁壷
2007/10/22(Mon)
しばらく留守にしていたので、ブログが放置されていました。
書きたいことは色々とあったのです。
一番に書きたかったこと、それは
先週の土曜日に、李朝の白磁壷がわが家にやってきた事です。




なんともいえない、柔らかな白、 思わず両手で包み込みたくなるような胴のふくらみ。
一目惚れでした。

先週、大徳寺の虫干しを見に行った帰り、時々のぞく古美術のお店へ寄りました。
そうしたら、この壷が、以前にうちにやってきた、花文の絵付け壷があった場所に、
さり気なく置かれているではないですか。

小さな紫の花をつけた枝を無造作に差して、飾られていました。

お店の方が、「入ったばかりなんですよ」と。

韓国からやってきたばかりのようでした。
古美術・骨董とは、本当に「出会い」なんだと思います。
たまたまのぞいたら、そこに待っていてくれた、そんな感じの一目惚れでした。

この白磁壷と一緒に、やはり分院でしょうか、白磁染付の壷も2つ、新しくそのお店にやってきていたのですが、もう、この壷を見てしまうと不思議と他には気持ちがいかなくなってしまいました。

模様の入っていない壷ですから、きっと調味料かなにか、いれて使われていたんでしょう。

李朝時代、壷は大小様々に使われていたそうで、
鑑賞用の壷もあれば、鑑賞しつつ、何でもそこに入れてしまっておく、と言うような使い方もしたようです。
台所に置かれて、食材や調味料を入れたり、
居室において、手紙や書類を入れておいたり。

「チャングムの誓い」を見ていると、そこかしこにこのような壷がおかれていて、
あぁ、こんなふうに使われていたんだなぁ、ということがよくわかります。

染付のない、そのままの白磁ですから、花を飾ってもあるがままを受け入れ、きっときれいに見せてくれるはず。

これからいろんな楽しみをもたらせてくれる事でしょう。
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年に一度の
2007/10/16(Tue)
10月14日・日曜日は年一度の大徳寺・本坊の「曝凉」(むしぼし)でした。

普段、なかなか見せていただく機会のない、寺宝を見せていただける機会。
行ってきました。

日曜日とあって、観光バスまで繰り出し、けっこうな人出です。

大徳寺には、本坊はもちろん、塔頭のいくつかに、国宝が眠っています。

まず、お目当ての本坊に向かいました。
入り口に、

honnbou musibosi


これ、むしぼし、って意味なんですね。

本坊、大方丈の中はもちろん撮影をさせてはいただけないので、画像はないのですが、
国宝に指定された書画など、掛け軸が鴨居から吊るされ、ゆらゆらと時折吹き込む風に揺れながらまさに、「むしぼし」されていました。
ほんとに、息がかかりそうなくらいそばで、国宝や重文がいかにも大仰でなく、下げられています。

国宝の、南宋代の禅僧・牧谿(もっけい)の掛軸「観音猿鶴図」や「竜虎図」、高麗時代の楊柳観音像など、見事なお軸の数々でした。
しかも、方丈の襖絵八十余面はすべて狩野探幽の作で、重文に指定されています。

なかなか見ることのできない仏画の数々を堪能して、外に出ると、
砂利を敷いた道に、黒猫

neko tookukara


近づいて見ても全く逃げる気配もなく、
さりとて媚びるわけでもなく、頭をなでるとちょっと迷惑そうな顔をされてしまいました。
ほらね

uzukumaru neko


本坊を出て、次は高桐院へ。

ここは、細川三斎公が建立した、細川家の菩提寺で、お庭には忠興公やガラシャ婦人のお墓もあります。

高桐院のお庭は、すぐ近くに大きな道路が通っている事も忘れてしまうくらい、静かで落ち着きのある、素晴らしいお庭です。
まるで山の中のひなびた、けれど上品なお寺みたいです。




こちらもむしぼししている寺宝を見せていただくことができました。
国宝の李唐による「山水図」や狩野探幽・永徳の手による、文殊・普賢、維摩居士像や、牧谿の弟子の蘿窓(らそう)の描いた「白露蓮」が素晴らしかったです。

高桐院は、お庭のみえる廊下に、座って、ただぼんやりといつまでもいたいところです。

次に、やはり好きなお庭がある、黄梅院に向かいました。




ここは、お庭や茶室を囲む回廊が趣きがあって好きなお寺です。
そして、回廊の先には直中庭




大きな石は、不動明王を、脇の小さな二つの石は、それぞれ、衿羯羅童子(こんがらどうし)と制叱迦童子(せいたかどうし)を表しているそうです。
画像ではわかりにくいかもしれませんが、実際にここに行くと、
いかにも、不動三尊だなぁ、と素直に気持ちに入ってくるようです。

そうして、もう一つの、大好きなお庭
破頭庭




白砂は海を、苔むす部分は浄土を、そして、二つの石は観音・勢至
それ以外には何もない
だからこそ心が穏やかに、静かになっていくお庭です。

ここも、黙っていつまでもじっとここにいたい、
そんなふうに思わせてくれる空間です。

黄梅院のお庭は、いつ訪れてもそれはそれは丁寧に手入れがされ、清々しい空間ですが
禅宗では掃除も修行の一つとされているのだとか。

まるで雑念の洪水のような日々を送っている私にとって、お寺は、そして枯山水のお庭は、心安らぐ場所になっているようです。

と、いいつつ
昨日はその後、今宮通りを西へ

そう、 今宮神社門前 あぶり餅の一和さんです。

あまりにも有名なお店。
時代劇や京都を舞台にしたドラマにも何度も登場、
鬼平犯科帳のエンディング、ジプシーキングのギターが流れる中にも登場しています。

お餅を小さくちぎって、きな粉をまぶし、細く裂いた竹にさします。

itiwa 1


それを炭火であぶって、白みそベースのタレにからめていただきます。
itiwa aburi


一皿があっという間。
もう一皿食べたいなぁ・・・・・・
と、
我慢、我慢。

心とお腹がほっこりすると、
人間って、大抵「幸せ」って思ってしまいそうです。
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智恵光院  通りって?
2007/10/09(Tue)
京都は朝、激しく雨が降っていました。

今日は前から出かけるつもりでいたので、7時頃の激しい雨にちょっと憂鬱。
あまりに激しくふられると、芽をだしたばかりの二十日大根が土から浮いてしまわないか、心配です。

どうなることやら、と思っていたら、曇り空ながらも雨が止んでくれたので
予定通りお出かけ。

智恵光院通り
前からその名前の元になっている「智恵光院」が一体どこにあるのか気になっていて、
夜、歩いている時に何度も探していたのです。

人間って、いいかげんというか。
何度も前を通っていながら、見てるようで案外、なにも見ていないものなんですね(私だけかな?)
歩いても歩いても結局見つけることができなくて、
いつものようにネットのお世話に。

だいたいの住所を頭に入れて、もう一度、智恵光院通りを歩いてみました。
そうしたら、なんだ!
何回か歩いたことのある場所に、ちゃんとあるじゃないですか。

案内板


うーーんとね、
智恵光院通りと一条通りがぶつかるところを少し上がったところです。
通りから、すこし坂になったとところに門があるので気をつけていないと見過ごしてしまうんです。
でも、ご門はこんな立派。
智恵光院


中に入らせていただくと、人の気配がなくてひっそりしていました。

本当の(?)名前は、称念山平等寺と言うそうです。

鷹司(たかつかさ)家の始祖関白鷹司兼平が自家の菩提寺院として建立されたお寺だそうで、京師七光院の一つなのだそうです。
 
ご本尊は本尊阿弥陀如来ですが、むしろこのお寺は小野篁作と伝えられる六臂地蔵像で有名なんでしょう。
六臂のお地蔵さまは日本でもここに一体御奉りされているだけだと思います。
そして、本当はそのお地蔵さまが拝見したくて伺ったのですが、
お堂の中に厳重に奉られていて、拝見することはできませんでした。

境内には彼岸花
彼岸花


今、お向かいの家の庭に真っ赤な彼岸花が咲いているんですけど、ここのは少し黄色がかった白でした。

本堂の階段のわきに、おそらく、ご本堂を建替える際に下ろされたのかと思われる、鬼瓦と狛犬が置いてありました。
NHKの「ザ・プロフェッショナル」で鬼瓦職人さん「鬼師」を見てから、鬼瓦にはちょっとうるさい、わたくし(笑)
鬼瓦


狛犬さんたち
狛犬


狛犬2


きっと長い間、お寺の屋根の上で雨風に晒されながらお守りしていたんでしょう、すこし傷みがあって、かわいそうですね。

同じ境内の中にお稲荷さんもありました。
智恵姫稲荷


智恵姫稲荷、ネットで調べて見たのですが、御奉りされている「智恵姫」さまがどういういわれの方なのか、よくわかりませんでした。

さて、今日のおやつ。

澤屋


北野天満宮の南にある、粟餅で有名な「沢屋」さんの粟餅です。
320年あまりの歴史のあるお店だそうで、今のご当主で12代目だそうです。
あんこ三個とときな粉2個がセットになって1人前。
注文すると、奥さんらしき人がすごい勢いで粟餅をぽんぽん、とあんこの中に投げ入れ、それをご主人がきれいに丸めながらあんこの衣をつけていきます。
きな粉はおばあちゃんが担当。
そして、箱詰めして包装するのはお孫さんかな?かわいい女性です。
私は特にここのきな粉が大好き!
いつでも挽きたてのような香ばしいきな粉で包んでくれます。
そして
「必ず今日中に食べてください」の言葉が添えられます。

それはそれは柔らかい、粟餅。
お抹茶にも素敵にあいます。
おやつ



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タイトル、それとも?
2007/10/07(Sun)
以前から気になっていたこと。

それは、ブログを書くとき、タイトルを決めてから書き始めるか、それとも記事を書き終わった時点でタイトルを決めるか、という問題です。

皆様はどうされているんでしょう?
 
私の場合、たいてい、なにか書きたいな、と思うことがあって、まずタイトルを決め、それから記事を書き出す、ということが多いです。
ところが、ついつい話が本筋から逸れて、気がつくと最初に思っていた事と全く違うことがむしろ、メインと占めるようなことも時々あって、そういう時は書き終わった後でタイトルを変更することになるわけです。

時々(ほんとに時々ですけど)、自分でも(いいじゃない!)と思えるようなタイトルが浮かんだときは不思議にすらすらと文章が思い浮かんで、そういう時は一気に書き上げてしまいます。
ところが、書きたいことはあるのに、なぜかまとまりがつかなくて、
うんうん、難産のあげく産み出すと、あとから読み返してもなにか納得がいかない、散漫な文章になっているようです。

書くことは、あくまで趣味、楽しみ、
こんな風にブログに自分の思っていることや行動を書き記し、それに対して、「コメント」という返球をいただけると、すごく嬉しく、励みになって続けていくエナジーになっていると思います。
プロではないのでうまい文章はかけないし、独り善がりな部分も多い事でしょう、
客観的な目を持つことが必要、と思うのですが、
スタンスとして、「日記」を公開している、という意識なので
このまま続けていくことができて、後になって
(あぁ、この時期、こんなことがあったなぁ)とか
(この頃の自分はこんな風に考えていたんだ)とか
振り返る材料になればいいな、とも思っています。

一人つける日記と違って、ネット上に公開することで反響があり
記録しつづけられる、背中を押してもらえる
自分と同じように感じてる人がいるんだ、と安心感のようなものをもらうこともできます。

普通の人間が、当たり前に毎日を過ごしているので、
そうそう日々、面白い「ネタ」や、ビックリするような出来事に出会うわけもなく、
つづけていく事は難しいと思いますが、
なにげない日々の中から自分にとって「キラリ」と光る大切なものを見逃さないように、
心を敏感にし、毎日を緩慢に過ごしてしまうことのないように、
これからもブログをつづけていけたらなぁ、と思っています。

あ・・・・・・ また横道に

書き始めた時には
タイトルと記事のどちらが先か、という内容をイメージしてたのに
気がつくと、
私にとってのブログを続ける事の意義のような内容になっちゃってました。

いつもならここでタイトルをかえる事を考えるところですが、
今日はあえてこのままで。

いつもこんなふうです、という足跡として。


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久しぶりの神戸
2007/10/04(Thu)
何ヶ月ぶりでしょうか、神戸にいってきました。
兵庫県立美術館を前に訪ねたのは「ロダン」展の時だったように記憶しているので4月頃だったでしょうか。

今日は「川村記念美術館所蔵 巨匠と出会う名画展」

会場に入るといきなりレンブラントが待っていました。
今展覧会のポスターにもなっている「広つば帽を被った男」です。




光と影の表現の素晴らしさ
洋服の手ざわりまでも感じられそう。
そして何より素晴らしかったのは、眼の表情でした。

この絵の男性と「目があった」そう思った瞬間、
なにか不思議な感覚に襲われました。
微笑みかけてくる絵の中の男性。
やさしく深い瞳の奥から、なにかと問いかけてきているようです。
今にも動きだし、絵の中から出てきて、古風なポーズで挨拶をしそうな雰囲気までありました。
んーーー やっぱりレンブラントはすごい! すごいです。

と、第一の部屋はこのレンブラント1点のみ、

次のコーナーは印象派とエコールドパリの作品が集められていました。
おなじみのモネやルノワール、ピカソ、マティスなど

中で目を引いたのは、藤田嗣治の「アンナ・ド・ノアイユの肖像」
作画中、モデルのアンナと喧嘩した藤田が制作を途中で止めたために
背景が書き込まれていない、白いキャンバスの上に、女性だけが書きこまれた人物像です。
けれど、その、何もない背景が、かえってモデルを強調、際だたせて
印象的に見せているのは面白かったです。

このあと,シュルレアリズム、ポップ・アート、日本絵画などへコーナーは続くのですが
出展されている作品数が少なめで
最近訪れていた展覧会がどれも「重め」だったので少し物足りない気持ちが残りました。

最後、日本画のコーナーでは、光琳の屏風もきれいでしたが
私が一番ひかれたのは酒井抱一の水墨で描かれた、朝霧の様子が美しい屏風でした。
すっきりとした構図に、空間をうまく生かした山と霞の描かれ方が
うまいなぁ、と、しばらく見入ってしまいました。

会場を後にして、タクシーで北野坂を上がり「北野クラブ」へ食事に行きました。

入り口で出迎えてくれたマダムに、真紅のばらを一輪いただいて店内へ。
ウェイティングコーナーのソファで、食前酒とカナッペをいただいて
席に案内されました。

三ノ宮が一望できる特等席。

テーブルには、今夜の献立カードが、名前入りで置かれています。




どのお料理もソースが美味しくて、連れ合いはお料理にあわせてワインを選び
アルコールがいただけない私は、口当たりのいいカクテルをつくってもらいました。

メインディッシュのあと、もう少しこの時間を楽しみたい私たちの雰囲気を感じとったのか、
ギャルソンがチーズを勧めてくれたのですが、濃厚で、コースのお料理に負けない
深い味わいでした。
初めて名前をきくチーズも数種類あって、
今の季節に味わえるぎりぎりの、夏のチーズ(悲しい事に名前を忘れてしまったのですが)が
抜群でした。

デザートと食後のエスプレッソ
その後、香り豊かなハーブティーでコースをしめてお腹も満腹。

神戸の夜景をながめながら2時間あまりの楽しいディナータイムでした。

お店でいただいた薔薇は、「どうぞ」とラッピングしていただき、優雅な気分で
夜の町へ。




真紅の薔薇には、黒高麗の花入れを。
毎日水揚げをしっかりやって、一日でも長く、わが家にいて欲てね。
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雨の日曜日
2007/10/01(Mon)
昨日の夜から降ったりやんだり。
京都は雨で、すっかり秋らしい風情になってきたみたいです。

毎日、夜、あるいている道。
南北・東西を、手を替え品を替え、といった具合に
歩き回っているのですが
そうすると、近所にいるのに知らなかった、気付かなかった、いろんなものを発見します。

いかにも京都らしいお宅、 粋な看板、ひっそりと佇むお地蔵さま、
お寺や神社、歴史を感じる商店

でも、何分歩いているのが夜なので、どこも閉まっていて、それが残念。

で、今日は気になっていたところへ、雨の中、傘をさして歩いていってみました。

寺町今出川を上がったところ、
阿弥陀寺を西に入ったところに
「大黒屋 鎌餅本舗」があります。




うっかりすると見過ごしそうなお店です。




目印はこの看板。

このお店の名物は「御鎌餅」
名前の由来は、このお餅が稲を刈る時に使う、鎌の形に似ているから、なのだそうです。

黒砂糖でほんのりと甘みをつけたこしあんを、何ともいえない柔らかいお餅でくるんであります。
上品な口触りと味ですが、お値段は1つ180円とお手ごろ。




箱入りもありますが、私はばらで6個買い求めました。
お餅を一つずつくるんでいるのも、買ったお餅を包むのも杉皮なのでほんのり、お餅に香りが移っているような気がしました。
さらに、杉皮をくるむように掛け紙がまかれます。
この掛け紙には、鎌を手に稲を刈るお百姓さんが描かれています。
この絵は、すぐ近くの阿弥陀寺に逗留していた絵師の本田蔭軒という方に書いてもらったものだそうです。

お店のご主人は笑顔のやさしい温和そうな方。
お人柄か、店内には修学旅行でここを訪れた学生さんたちが送ってきたと思われる、色紙や写真が飾ってありました。

雨にもかかわらず、次々とお客様があるようでした。

この大黒屋さんの真東には、その、阿弥陀寺があります。
境内には、萩やすすき、桔梗など、秋らしい草花がきれいに、けれど手を入れ過ぎず
丁寧な手入れを思わせる風に咲いていました。

阿弥陀寺には、織田信長をはじめ、本能寺で討死した人たちのお墓があります。
信長の本廟は、ひっそりと、雨にぬれていました。

もっと派手なお墓を想像していた私の眼にはすごく意外に映ったのですが、
ふとそばを見ると 森蘭丸のお墓も。
これにはびっくり!
だって、お寺の門の案内板には、信長のことしか書かれていなくて、
まさか森蘭丸が信長に寄り添うように葬られているとは思わなかったから。

なんだか、不謹慎ですが、(エッ! ちょっと得した気分)と思ってしまった罰当たりな私です。

雨の中のお散歩。
本日の収穫は以上でした。
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