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神社とお寺
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2007/11/27(Tue)
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夏ごろから夜のウォーキングを始めた事は以前に書いたことがあるのですが、最近では歩く事に慣れてきたのか、だんだんと距離がのびてきています。
私の暮らす家は、東西でいうと烏丸通り、南北では、鞍馬口(京の七口の一番北にあたる通り)と北大路の中間あたり。 最初の頃は家を中心に全行程を1時間半ほどかけて歩いても南へは丸太町通りあたりまで下がって戻るのがせいぜいだったのですが、 気がつけば二条あたりまでは割と普通に歩くようになってきていて、二条城のお堀をぐるっとまわって帰路につくコースを何度か歩いていました。 今夜、これまで歩いた中で一番南、三条を踏破してきました。 そして、以前からずっといってみたい、と思っていた、リンク先の神主さんのいらっしゃる、武信稲荷神社にお邪魔してきました。 と、いっても時間は夜の10時20分(神社の時計で確認したので間違いありません) いったん千本通りまで出て、千本を三条まで下がっていったので1時間15分ほどかかりました。 三条の商店街を西の端から歩いていくと中ほど、通りの南に御神燈がくっきりと見えました。 きっとあそこに違いない、と通りを入っていくと「稲荷湯」というお風呂屋さん。 やっぱり! 近くに行くと御神燈には以前にブログ上で教えていただいた宝珠がかかれています。 携帯もデジカメも持たずに歩いていたので画像を撮ってくることはできなかったのですが、 神社におかれていた冊子をいただいてきました。 ![]() 中には狛犬さんについての説明が書かれています。 ![]() 神主さん、ごめんなさい。 コートのポケットに入れていたのでちょっと皺になってしまいました。 それにしても、夜の10時すぎにお稲荷さんにお参りするのもどうかと思いますが、 境内は灯がともされ、御神木の榎(それはそれは立派な木でした)も拝見させていただきました。 以前からずっと、「なぜだろう?」と思っていたことがあります。 それは、神社のお寺の様子の違い。 もちろん、違って当たり前なのですけれど、私が不思議に思っているのは、『囲い』と『あかり』についてです。 夜、歩き始めてからますます不思議に思うようになってきたのですが、 神社は、たいてい、どちらでも夜になると御神燈を明々とともされ、どこか昼間寄せていただくより神々しい感じがして、いつも自然と手をあわせてしまう、厳かな感じがします。 ところが、お寺は大抵夜にはしっかりと門を閉じ、あかりもほとんど見ることがありません。 そして、門囲いですが、寺院の大方はしっかりした白壁で囲まれ、ちょっと見には中の様子がみえないところが多いように思います。 対して、神社は、石柱でその地所を取り囲んではありますが、どこかオープンスペースに近い感覚、と言うような感じがします。 塀で囲まれている神社、ってあまり見たことがありません。 ネットですこし調べようとしたこともあるのですが、これらの2つの違いの答えを見つけることはできませんでした。 神主さまならご存知でしょうか? ところで、往路は1時間15分かかった今夜、武信稲荷神社からの帰りは堀川〜烏丸へと移動したので1時間で帰り着きました。 京都の、しかもローカルな通りの名前ばかリで、訳がわからない方、ごめんなさい。 とりあえず、私はこの数ヶ月ですごい健脚になったのだなぁ、と思って下されば正解です。 |
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奈良行 正倉院展
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2007/11/11(Sun)
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正倉院展の入り口の列の長さに負け、とりあえず奈良博・本館へと向かいました。
ここはいつきても至福の空間、仏三昧です。 今回は、乾漆八部衆勢揃いの影響か、興福寺の板彫り十二神将さんたちはこちらにいらしてました。 秋篠寺の梵天さんや、救脱菩薩さま、元興寺の薬師如来の美しいこと。 今回の「注目の逸品」は、准胝観音. 説明文によると個人蔵だそうです。まだまだいらっしゃるんですねぇ、こういう仏様を個人で持っていらっしゃる方が。 不思議な雰囲気をかもし出している観音様です。 全体的にはすんぐりとした印象で、頭部の大きさに比べて足は短く、18本ある手もついている位置が少し下かな、という感じです。 ですが、光背は美しい彫刻が施され、そのお顔もしばらく見ていると穏やかで素朴な中に暖かみを感じます。 また、今回は、本館メインの建物と渡り廊下で繋がっている、第14・15室の坂本コレクションも見てまわることができました。 坂本コレクションは、古美術商をしていた、坂本五郎氏が蒐集した青銅器を寄蔵されたものです。 一歩中に入ると青銅器があふれています。 その形によってそれぞれにつけられている名前を追いながら順に見ていくと2つの形が組合わさったものはその名前も2つ、組合わさっていて、その系統だったコレクションと展示の順番のお蔭で、予備知識無く見学していても青銅器の形・名前・用途のある程度のルールが自然と理解できるようになっていました。 その坂本コレクションを納めた建物からみた本館です。 ![]() 美しいですね。 京都国立博物館も立派な建物ですが、こちらもなかなかどうして。 鴉が一羽、屋根にとまって羽を休めていましたが、やがて一声鳴くと東の空へと飛び去っていきました。 本館を出た後、もう一度新館の入場の列をチェック。 あ・・・・・・ まだだめだ 列はちっとも短くなってなんかいません。 お茶でものみながら時間を潰すことにしました。 奈良国立博物館・新館の北側、氷室神社の東隣に「友明堂」という古美術店があります。 このお店は、喫茶もされていて、美味しい自家製のお菓子とお抹茶をいただくことができます。 奈良に行くと必ずと言っていいほど寄せていただくお店です。 店内に入ると骨董の器に囲まれながら、まずはお煎茶と干菓子が、そしてほどなくお薄と自家製のお菓子が運ばれてきます。 今回のお菓子は柚の香りのする水羊羹でした。 お茶をいただき、あれこれと器をみて、時々店内から正倉院展の入り口を伺います。 こんなふうに、店内から新館の入り口がみえるんですよ。 ![]() 首長の須恵器、自然釉がきれいにかかっています。 面白い景色でしょう? ついつい長居、ほうじ茶とお干菓子をだしていただいたりして。 さあ、そろそろよさそうです。 ご店主に、「いってきます」と声をかけて、道を横切り、新館へと向かいました。 途中、鹿が水浴びしています。 5頭ほどもいたでしょうか、ねぐらに帰る前に身体をきれいにしていたのかな? ![]() 何を考えているんでしょうねぇ。 さて、いよいよ、来たか!と、短くなった列の最後尾について、ぞろぞろと入りました。 時刻は4時半。 今回も、「新・日曜美術館」で予習をすませ、楽しみにしていた「お目当て」がいくつかありました。 まずはその一つ、 「花鳥背八角鏡」です。 1230年、盗難事件によって割れ、鎹で修理が施されています。 二羽の鳥が向き合い、それぞれのクチバシに鼻を咥えています。 首には玉の首飾り、尾にも鳳凰のような飾りバネがみえます。 これまでみた事のある時代物の鏡の中で一番きれいだと思いました。 臈纈の屏風3点 ろうけつ染めの屏風に仕立てられる布です。 そのろうけつ染めに使われる、臈蜜も展示されていました。 臈蜜は、ろうけつ染めの原料としてのほか、薬や化粧品としても使われていたそうです。 花氈 フェルトの敷物です。 これ、きれいでした。 ペルシャのじゅうたんのデザインはこう言うものに影響を受けて作られたのかな、と思いました。 ![]() こういう敷物を敷いて、文机をおき、ろうけつの布を貼った屏風を飾って、当時の貴族は生活を楽しんでいたのかな、と想像するとうっとりします。 墨絵弾弓です。 それはそれは丁寧に、細かい絵が描かれています。 楽器を奏でる人や、曲芸のようなものを披露している人、 当時のサーカスのような催しでしょうか。 ![]() 肉眼では細かいところまで見ることは難しく、実物と、アップの写真を交互に見て、ため息をつくばかりです。 青斑石硯 斑入りの石に、須恵器でできた硯をはめ込んでありました。 まわりの台座の木画の細工が、それはもう細かくて、いったいどんな人がこんなものを細工したのかしら、と思わずにいられませんでした。 正倉院展にくるといつも思うことですが、昔の人々はこんなにもすばらしい手業を持っていたのだな、と呆然としてしまいます。 人間は、便利さと引換えに、何を捨て、何を失ってきたのでしょう。 金銀平脱皮箱 ![]() 名前の通り、皮に漆をかけ、そこに金と銀とで装飾を施した箱です。 銀の部分は変色をしていましたが、デザインがとにかく美しい。 側面の尾長鳥が優雅さをかもし出し、中央の鳳凰が風格を表しているようでした。 何をいれるために使われていたんでしょう。 金・銀ともに、細かい細かい細工で葉の葉脈一つ一つ、鳳凰の翼の羽毛の一つまで線描されています。 紫檀木画箱 ![]() 画像がよれてしまってますが、本物は立派な方形の箱です。 モザイクだそうです。 柘植の板材に紫檀を貼り内側には白檀が貼られているとか。 きっと、えもいわれぬ香しい香りがしていた箱なんでしょう。 香木がふんだんに使われて、象牙などでモザイク細工がほどこされているんです。 面取りされていることで上品さ、優美さがましているようです。 飛んでいる鳥、想像する何倍も小さいです。 本物を見て、展示されてるアップに撮影された写真を見ると (ええっ!?)と思ってまた実物をのぞき込んでしまいますよ。 他にも美しいものがたくさん。 また、当時の書類(戸籍にあたると思われるものや、税帳のようなもの、食べ物を配給する時の台帳など)も、当時の生活が活き活きと書き出されていて、興味深く見ることができました。 ため息と思わず漏れる感嘆の声とで見学していると、閉館のアナウンスがかかりました。 すっかり堪能して、外へ出ると秋の日はとっぷりと暮れていました。 心の中に、ぼぅ、っと灯がともったような興奮を胸に、駅へと坂道を下っていきました。 |
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