スポンサーサイト
--/--/--(--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事のURL | スポンサー広告 | ▲ top
宋胡録、いろいろ
2009/01/07(Wed)
新しい年が明けて、でも気がつくとあっという間にもう1週間が過ぎていました。
大学勤務の連れ合いは世間一般の会社勤めの人とはちょっと違うペースで生活しているけれど、さすがに授業も始まって我が家もようやく「ふだんの生活」が戻ってきました。

年末から年始にかけて両方の実家に数日、その後、家に戻って例年のごとく、我が家の神社(と、勝手に決めてかかってる)上賀茂神社に初詣に出かけました。

1月3日、天気予報は曇り時々雨、降水確率30%。

一か八かで、着物で出かけることにして、割合に好きな付け下げとコートでゆるりと歩いていると、
あ・・・・・・ やっぱり
ちょっと雨が落ちてきました。
まぁ気にするほどでもないのでシャリシャリと賀茂川沿いに歩いていきました。

今年はデジカメも携帯も忘れていって画像はなし。
毎年と同じように、参道に神馬(しんめ)ちゃんが年始の顔見世しています。
そして、やっぱり今年も携帯やカメラを手にパシャパシャと画像を撮る人に囲まれながらも目の前の人参を食べることが出来ない神馬ちゃんはやさぐれて(と、いう風にみえました、私には)います。

早速人参の入ったお皿を分けていただいて神馬ちゃんの口元に差し出すとそれはそれは上手に食べること。
後ろではいっせいにシャッターを押す音、「なんや、すぐ食べてしもた」という声も・・・・・・
神馬ちゃん、今年もお疲れ様です、と心の中でお話してお参りへ。

おみくじは中吉。

下鴨神社の糺の森や、歩いていける範囲にあるいくつかの神社、どこも好きだけど、やっぱり一番すきなのは上賀茂神社やなぁ、と、こうして初詣に出かけてくると改めて思います。
京都の北のほうにあるせいか、街中の神社とはちょっと違った空気がここにはある、そう思える場所です。

お参りのあと、上賀茂神社近くの「すぐきの成田」さんへ。
ここのすぐきを食べたらなんだかよそのすぐきは食べられません。
何が違うんでしょう、製法か、すぐきそのものか、
酸味が優しくて上品なお味。
一緒に、ひのなや大根なんかのお漬けもんも買って帰りました。


今年のお正月のお花を生けた器、宋胡録の鉢についていくつかコメントをいただけたのに気をよくして、今日は我が家にいる宋胡録をいくつかご紹介します。

日ごろ、ついつい「食べブログ」しがちなわたくし。
たまにはブログ名にふさわしい話題でお付き合いくださいませ(笑)

宋胡録の青磁から、お茶碗
見込みのぐるぐる文がちょっとかわいいんです。
sunko wan1

耳のついた小壷は高さ5センチくらい、うしろに見えてる白釉の小壷はそのデザインが中近東の影響を受けたように思います。



sunko guinomi

この杯は高さが4センチくらい、ちっちゃいけれど、買うのには思い切りの要るお値段でした。(器の話をするときにお値段の事を言ってはいけません、が、皆が白洲正子さんのようにはいきませんもの、しんどいものはやはりしんどい・笑)
釉薬の具合がなんともいい感じ。

そして、これ
sunko yuudare

高さ2.5センチくらいの小さい小さい壷。
でも実はうちにいる宋胡録青磁の中では私が一番好きなもの。
この釉溜りを見ていただきたくてあえて高台側から撮りました。
このブルーの、とろん、とした釉薬の溜まったのがなんとも愛らしく、ついつい手にとって触っては、にやにやしてしまうんです。
この頃の青磁は中国のものにも似たものがいくつかあります。
見分ける一番のポイントは土です。
素地に鉄分が混ざった、ごま土が宋胡録の特徴で、そのごま土が中国物やそのほかの東南アジア陶器と区別する目安だと思います。

宋胡録は鉄釉のものや藍呉須も多く、昔からお茶の席では「柿の蔕」と呼ばれている交合は有名ですが、あの柿の蔕をかたどったような蓋のついた交合、実はマンゴスチンを模ったものなのだとか。
南国ですから、柿よりはマンゴスチン、ですが、それを昔から茶人たちは柿に見立てて愛でてきたんですね。

青磁とはまったく雰囲気が異なりますがこれらも宋胡録です。

sunko tetuyuu syuugou

同じ土から作られた同じ窯の焼き物でも絵付けや釉薬で全く感じが変わってしまうのは面白いですね。

sunko tori

これは蓋の部分が鳥を模っている交合。
手前が頭、後ろ側に見えている少し広がったような部分が尾羽根です。
これで直径が4センチくらい。

sunko hyougara

褐釉で絵付けしてありますが、かせが目立ちます。
こんな風にかせてる器たちは海上がりか発掘物が多いようです。
タイで作られて、信長・秀吉が統治した時代以前ごろからすでに日本へ向けて輸出されていた東南アジアの陶器は、難破船が引き上げられたとき大量に出てくることがあって、おそらくこの小さな陶器たちもそんな海上がりのものなんでしょう。

はるか昔の時に生まれ、長い長い時間、海の底や土の中で、器たちは何を見てきたんでしょう。
伝世の、人の手によって育てられてきた器には独特の味がありますが、この器たちにもこれからいい味がついて育っていってくれるでしょうか。
縁あって我が家にやってきた器たち。
長い旅の終わりはまだまだ先です。

スポンサーサイト
この記事のURL | | CM(16) | TB(0) | ▲ top
<<1月15日は | メイン | 謹賀新年>>
コメント
-  -
紫さん おはようございます。

なんとも質素でありながら色気のある・・・器たちですね・・・。
何故じゃ白田舎を思い出す品々です。
2009/01/07 07:42  | URL | ひげ #-[ 編集]
- ! -
はるか遠くの大陸から はるばるきつものよと 口々に 言ってる声のきこえます。
 すばらしい器 目の正月です。
2009/01/07 08:42  | URL | 小紋 #-[ 編集]
-  -
お茶の世界で宋胡録、宋胡録とはよく聴くわりに、どんな焼き物なのかはっきりしたイメージがないなあ、と思っていたら、こんなにも多彩な焼き物なのですね。そりゃ、一元的に理解できないわけだわ、、、。ということで、新年早々勉強させていただきました。ありがとうございます。それにしてもたくさん、いいものをお持ちですね。白洲正子さん憧れますねぇ。(資金はいりますが(^ ^;))目指してください!
2009/01/07 12:08  | URL | しぇる #-[ 編集]
- 夢を馳せて -
紫さんのご紹介の記事にうっとりしながら“その頃”に夢を馳せてしまいました。
どの器もそんな物語を持って紫さんのそばにやって来たのね。

紫さんの手の中にすっぽり包まれるほどの大きさで余計愛しいですね♪

スンコロク覚えていて良かった♪ポチッ。
2009/01/07 14:25  | URL | boumama #-[ 編集]
- 海を越えて -
宋胡録・・・と書くのですね
タイ・・・いまよりずつと遠かったはずの国からはるばる・・・手の温もりが伝わるような温かみのある器たちで、素敵です
釉薬の溜。。。なで回している紫さんの手が浮かびます
新春から、いい目の保養ができました^^ 
2009/01/07 16:16  | URL | われもこう #-[ 編集]
-  -
こんばんは
色々鍾愛のものたちを見せていただき、嬉しい限りです。
トップバッターのお茶碗の愛らしさにキュー(ぐるぐる・・・)です。
なにしろそこのQマークと言うかおばけ印というか、渦巻きが可愛くて仕方ない。
それに貫入が綺麗ですね。まるきりの青磁というより少し青白磁ぽい色合いにもときめきました。
ああ、いい感じです。
2009/01/07 22:07  | URL | 遊行 七恵 #-[ 編集]
- ひげ さま -
中国の焼き物の精巧さ、朝鮮の焼き物のおおらかさ、それとはまた違った、東南アジアの焼き物には素朴さや愛らしさがあるように思います。
なんというか・・・ 昔、田舎のおばあちゃんの家の空気のような(かってなイメージですけど)
2009/01/07 22:22  | URL | 紫 #-[ 編集]
- 小紋さま -
考えてみると、大河ドラマで見るような時代に異国の人が作ったものが、今、ここにある、というのはなんとも不思議な気分です。
おしゃべりしてくれたら見てきたものをどんな風に話して教えてくれるんでしょう?
2009/01/07 22:24  | URL | 紫 #-[ 編集]
- しぇるさま -
タイ・ベトナム・クメール・ミャンマーと様々にある東南アジア陶磁の中でも宋胡録はその風情がバラエティーに富んでいて、そこがまた面白いと勝手に思っています。
小さい壷は振り出しにしてもかわいいかも。
不審菴さんの初釜の様子、今日ニュースで見ました。
2009/01/07 22:39  | URL | 紫 #-[ 編集]
- boumama さま -
陶磁器、大きくて立派なものももちろん素晴らしいですけれど、こういうちょこちょこと小さいもの、好きです。
女性はそういう趣向の人が多いかな?

小林秀雄さんはお気に入りの石や器をいつも懐に入れてころころと手の中であそばせていたとか。
出来ることことなら私もそうしてみたいです(笑)
2009/01/07 22:42  | URL | 紫 #-[ 編集]
- われもこうさま -
あの釉溜りのある小壷、飾ってある棚の前にいくとついついにんまりと見つめたり触ったりしてしまいます。
夜中、突然に電気をつけて見入ってしまったり。
宋胡録は洗練されていない良さがある、と思っています。

2009/01/07 22:45  | URL | 紫 #-[ 編集]
- 遊行 七恵さま -
青磁のお茶碗気に入っていただけたようでうれしいです。
ぐるぐる文、銘「バカボン」とつけたら、かわいそ過ぎですかしらん?(笑)

昔、こういうぐるぐる模様のついたスカートを持ってて、友達から「バカボンのスカート」と呼ばれていました。

このお茶碗と、大きさがほとんど同じくらいの中国青磁のお茶碗もあるんですけれど、そちらはこれに比べるとかなり洗練された色、器形です。
取り澄ました美人と、愛嬌のいい娘さん、という感じでしょうか。
2009/01/07 22:49  | URL | 紫 #-[ 編集]
-  -
こんばんは!

素晴らしいコレクションですね(^^)
ここ田舎の九州で、青磁物を見る機会と言えば、博物館・美術館・・・などで、
でもそれは、王族さんの持ち物だった物です。
コー言う、その時代の一般の人達が使われていたであろう物は、
なかなか見る事が出来ないので、楽しく拝見致しました。
2.5センチの小壺ちゃんなんて、一体何に使われていたのでしょうね?
そして、高温でしっかり焼けている事・・・釉がこれだけ溶けている訳だから、
焼成技術もあったのでしょうね!

2009/01/08 22:49  | URL | tourien #-[ 編集]
-  -
お正月、あけてしまいました。。。
あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いいたします。

宋胡録、可愛らしいですね~。
紫さんの手元にある陶器さん達は、どれも味わい深くて魅力に溢れているのは、
きっと愛でられているからなのでしょうね。

今年も、色々な話題で楽しませてくださいね。(#^.^#)
2009/01/12 09:29  | URL | omanukemio #2.9j8I/Y[ 編集]
- tourien さま -
こんばんは。
お返事が遅くなってしまってごめんなさい。
ちょっとアクセスできずにいました e-466

ほんとに、こんなにちっちゃなちっちゃな壷はなんに使われていたんでしょうねぇ。
祭器だったのか、子供のおもちゃだったのか、大切に使いたい何かを入れておくものだったのか。
釉溜まりの様子や貫入の入り方がなんともかわいくて、我が家にある器たちの中でもお気に入りの一つです。
2009/01/14 23:42  | URL | 紫 #-[ 編集]
- omanukemio さま -
お返事が遅くなってしまってごめんなさい。

新しい年、もう半月が過ぎていきました。
ほんとにうっかりと過ごしていると時はあっという間に目の前を過ぎていってしまいますね。

ブログタイトルの器たちの話よりは食べブログ、遊びブログと化していますが今年もよろしくお願いします。
2009/01/14 23:46  | URL | 紫 #-[ 編集]
コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://artkyoto.blog104.fc2.com/tb.php/427-9d74e77d

| メイン |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。