高麗美術館、北野、上七軒とまわった後、大宮通りへいきました。
実は、先日、大宮通りをうろうろしてた時に、漆器のお店を見つけたんです。
ちょっと見ると、なんだかこだわりのお店の雰囲気が漂ってて、
(どうしようかな・・・・・・ 入りたいけど、今日は財布の中身が心もとないし・・・・・・)
そんな気持ちでその日は見送って帰宅したお店でした。
漆の『あか井』さんです。

外からのぞくと、どうやら店内には先客がいる様子。
私には手の届かない器ばかりだったとしても、見せていただくだけでも、と
入ってみる事にしました。
中には、外国からいらした様子の女性が一人、ご亭主が相手をされていました。
漆器を見ながら会話を聞いていると、ご亭主が漆器をとても愛され、自慢に思っていらっしゃる様子がうかがえました。
一つ一つ、品物を説明し、使いかたのアドバイスもされていて、例えば、重箱を「これは1段ずつバラにして、お菓子を入れてもいいし、水を張って花器としてつかっても面白いですよ」といった具合です。
気になるお値段ですはと言うと、
お店の奥の方にある、煮物椀や飯椀など、セットで○十万円、というものもいくつかありましたし、蒔絵のすばらしい、美術品と呼ぶに相応しいような膳や文箱などもありましたけど
大方の品物は、思った以上に求めやすいお値段でした。
いいな、と思うものがいくつかあって、
特に前からずっと探している片口と、もり鉢で気になる物が目に止まりました。
どちらか一つ、としばらく考えて、今回はもり鉢をいただく事にしました。
それが、こちらです。

たっぷりとした、直径が30センチほどの鉢で、果物を持ったり、ばら寿司を入れたり、冷たい麺を氷水に浮かべても似合いそうです。
器を包んでもらっている間に少しお話しをしました。
散歩の途中で目について、でも、なんだか敷居がたかそうで入れなかった、と言うと「とんでもない、普段使いにしていただきたい物を扱っているのでどうぞお越しください」と笑っておっしゃっていました。
「油物を入れてもいいんですよ、柔らかいスポンジでやさしく洗ってもらったら大丈夫。どんどん使ってやってください」と。
「どうぞ、またおこし」
との言葉に送られて、店を出ました。
おかしの包みと、器の包みを持って、
今日のお茶はなににしようか、
浮き立つ気持ちで家へと向かいました。