年に一度の
2007/10/16(Tue)
10月14日・日曜日は年一度の大徳寺・本坊の「曝凉」(むしぼし)でした。

普段、なかなか見せていただく機会のない、寺宝を見せていただける機会。
行ってきました。

日曜日とあって、観光バスまで繰り出し、けっこうな人出です。

大徳寺には、本坊はもちろん、塔頭のいくつかに、国宝が眠っています。

まず、お目当ての本坊に向かいました。
入り口に、

honnbou musibosi


これ、むしぼし、って意味なんですね。

本坊、大方丈の中はもちろん撮影をさせてはいただけないので、画像はないのですが、
国宝に指定された書画など、掛け軸が鴨居から吊るされ、ゆらゆらと時折吹き込む風に揺れながらまさに、「むしぼし」されていました。
ほんとに、息がかかりそうなくらいそばで、国宝や重文がいかにも大仰でなく、下げられています。

国宝の、南宋代の禅僧・牧谿(もっけい)の掛軸「観音猿鶴図」や「竜虎図」、高麗時代の楊柳観音像など、見事なお軸の数々でした。
しかも、方丈の襖絵八十余面はすべて狩野探幽の作で、重文に指定されています。

なかなか見ることのできない仏画の数々を堪能して、外に出ると、
砂利を敷いた道に、黒猫

neko tookukara


近づいて見ても全く逃げる気配もなく、
さりとて媚びるわけでもなく、頭をなでるとちょっと迷惑そうな顔をされてしまいました。
ほらね

uzukumaru neko


本坊を出て、次は高桐院へ。

ここは、細川三斎公が建立した、細川家の菩提寺で、お庭には忠興公やガラシャ婦人のお墓もあります。

高桐院のお庭は、すぐ近くに大きな道路が通っている事も忘れてしまうくらい、静かで落ち着きのある、素晴らしいお庭です。
まるで山の中のひなびた、けれど上品なお寺みたいです。




こちらもむしぼししている寺宝を見せていただくことができました。
国宝の李唐による「山水図」や狩野探幽・永徳の手による、文殊・普賢、維摩居士像や、牧谿の弟子の蘿窓(らそう)の描いた「白露蓮」が素晴らしかったです。

高桐院は、お庭のみえる廊下に、座って、ただぼんやりといつまでもいたいところです。

次に、やはり好きなお庭がある、黄梅院に向かいました。




ここは、お庭や茶室を囲む回廊が趣きがあって好きなお寺です。
そして、回廊の先には直中庭




大きな石は、不動明王を、脇の小さな二つの石は、それぞれ、衿羯羅童子(こんがらどうし)と制叱迦童子(せいたかどうし)を表しているそうです。
画像ではわかりにくいかもしれませんが、実際にここに行くと、
いかにも、不動三尊だなぁ、と素直に気持ちに入ってくるようです。

そうして、もう一つの、大好きなお庭
破頭庭




白砂は海を、苔むす部分は浄土を、そして、二つの石は観音・勢至
それ以外には何もない
だからこそ心が穏やかに、静かになっていくお庭です。

ここも、黙っていつまでもじっとここにいたい、
そんなふうに思わせてくれる空間です。

黄梅院のお庭は、いつ訪れてもそれはそれは丁寧に手入れがされ、清々しい空間ですが
禅宗では掃除も修行の一つとされているのだとか。

まるで雑念の洪水のような日々を送っている私にとって、お寺は、そして枯山水のお庭は、心安らぐ場所になっているようです。

と、いいつつ
昨日はその後、今宮通りを西へ

そう、 今宮神社門前 あぶり餅の一和さんです。

あまりにも有名なお店。
時代劇や京都を舞台にしたドラマにも何度も登場、
鬼平犯科帳のエンディング、ジプシーキングのギターが流れる中にも登場しています。

お餅を小さくちぎって、きな粉をまぶし、細く裂いた竹にさします。

itiwa 1


それを炭火であぶって、白みそベースのタレにからめていただきます。
itiwa aburi


一皿があっという間。
もう一皿食べたいなぁ・・・・・・
と、
我慢、我慢。

心とお腹がほっこりすると、
人間って、大抵「幸せ」って思ってしまいそうです。
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コメント
-  -
あら?一番乗りかしら??
京都は、素敵なお寺が沢山あって、お散歩も楽しみですね。東京のお寺は、門を閉ざしている所が多いです。
そういえば、昔、京都でお寺巡りをしたい!と痛切に思っていた時期がありました。
お寺巡りのあとは、おいしい「あぶり餅」。憧れてしまいます。
黄梅院のお庭、「破頭庭」。
とても素敵ですね。いつか、訪ねてみたいです。

ちなみに、「黒猫」ちゃんは、飼うと福をもたらしてくれるそうです。なでなでしただけでも、きっと、福のお裾わけがあったのではないかしら。
2007/10/16 20:01  | URL | みぉ #2.9j8I/Y[ 編集]
- みぉ さま -
こんにちは。

破頭庭、素敵でしょう。 ほんとに、白砂と、苔と仏石だけ いつ訪れても静寂です。

黒猫って、福をもたらせてくれるんですか、知りませんでした。 なでなで、ご利益あったかな?
ちなみに、わが家の近所には白猫さんが数匹、
夜になると、うちの玄関まわりに遊びに来てるみたいです。
2007/10/17 12:53  | URL | 紫 #-[ 編集]
-  -
こんばんは
黒猫ちゃんは福猫ちゃんなんですよ、だから招き猫にも黒猫バージョンがあります。病も払うと言います。
完全な秋になる前の庭園、と言うのはそれはそれで味わい深いものですね。とても素敵です。雑念と言うより妄念の主たるわたしは、お庭を見て静かな心持ちになりたいものだ、と思いました。
あぶり餅・・・どっちのお店でいただいたか、ちょっと思い出せないです。土瓶のお茶が可愛いな、とかそんなことは覚えているのに。
2007/10/17 21:46  | URL | 遊行七恵 #-[ 編集]
- 遊行七恵 さま -
こんばんは。
「黒猫亭事件」の猫もこんなポーズでしたっけ?
黒猫って、なんだか不吉なイメージ持ってましたけど、福猫ちゃんだったんですか、全く知りませんでした。

燃えるように赤く染まったお庭も素敵でしょうね、また行ってきたいと思っています。

一和さんとかざりやさん、白みそたれの味が微妙に違うそうです。
2007/10/17 22:51  | URL | 紫 #-[ 編集]
-  -
こんばんは。
高桐院のお庭、俺も大好きです。
これからの紅葉の時期に行ったら動きたくなくなっちゃいますよね。
大徳寺って、境内をのんびり歩くだけでも風情があるから学生時代に近くに住んでたとき、たまに散歩してました。
そしてあぶり餅!写真を見たら、久しぶりに食べたくなります!!
2007/10/18 23:53  | URL | さいがじろう #-[ 編集]
- さいがじろう さま -
こんばんは。

高桐院、ほんとに素敵ですよね。 初めて訪れたときはあまりの静寂感となごみの空間にほんとにビックリしました。
紅葉の時期にはきっと人だらけになってしまうでしょうけど、あそこは、不思議と人がいても落ち着きます。
きっと、みんなが静けさの中にひたっているからですね
2007/10/19 00:25  | URL | 紫 #-[ 編集]
-  -
鬼平犯科帳、ジプシー・キングスでツーストライク・ノーボールです。彼らのホテル・カリフォルニアもぜひ御一聴を。
2007/10/19 02:35  | URL | aki #-[ 編集]
- 行きたい! 虫干し 見に -
もう何年になりますか 群馬のお友達と 日本の真ん中で会おうということになり 京都に宿を取り 南禅寺と ここ大徳寺・楽美術館に いきました。
 大徳寺は あまりに広く いっぱい見残しています。
 京都は いきたい寺ばかりで こまりますね。
 虫干しの 時に いきたいです。
2007/10/22 19:52  | URL | 水戸小紋 #-[ 編集]
- akiさま -
こんばんは
お返事が遅くなってごめんなさい、です。

Oh! あと1球でしたか。
ホテル・カリフォルニア、イーグルスではよく聞いているのですが、こんどぜひ、探して聴いてみます。
2007/10/22 23:11  | URL | 紫 #-[ 編集]
- 水戸小紋 さま -
こんばんは。

大徳寺は中にある塔頭の特別公開の日がそれぞれ違っていたりして、近場にいても全部をもれなくチャックするのは難しいです。
けど、来年は、ぜひ、虫干しの日にいらして下さいね。
2007/10/22 23:13  | URL | 紫 #-[ 編集]
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