楽美術館と小川通り界隈
2007/11/04(Sun)
ふと気が向いて、午後からぶらぶら楽美術館へ歩いていきました。

「楽家」の前にある石碑です。




こちらはご自宅。
のれんには「御ちゃわんや」とあります。
 



この中で、楽家代々のご当主は土を練り、手拈りで茶碗の型をつくり、削りだし、釉薬をかけ、窯で焼く、という作業を綿々と続けてこられたのですね。
その技は、一子相伝といえども、父から息子へ具体的に手取り足取りして教えられるわけではなく、それぞれが技を工夫して磨いていく、というふうだそうです。
つまり、心を相伝していらっしゃる、ということでしょうか。

楽の土は、京都近郊のあちこちから掘り出されてくるそうですが、代々の当主が作った土は、2代ほどのちになって初めてお茶碗になるそうです。
その間、土は寝かされ、時を待っているというわけです。
自分のご先祖が掘り出してきた土をつかい、茶碗をつくる、
楽の家ならではの、遺産の相続ですね。




楽美術館の玄関です。
ここは、こじんまりとした美術館ですが、いつきても香が焚きしめられ、季節の花がさり気なく飾られ、気持ちが穏やかになる、静かな場所です。

初代・長次郎を始めとして、歴代の当主のお茶碗が展示されていました。
時々展示の入れ換えがあるので、これまで拝見したことのない器をいくつか見ることができました。

館内には、数人のお客さんがいらして、京都国立博物館での永徳を見ての帰りか、図録を持った方が幾人かいらっしゃいました。

ゆっくりとお茶碗や棗、香合などを拝見して外にでました。

小川通りにはまだまだ「京都らしさ」が残っています。




本阿弥光悦の屋敷跡です。

安土桃山・江戸時代初期に活躍した芸術家で、近衛信尹、松花堂昭乗と共に寛永の三筆の一人と言われています

京都の三長者(後藤、茶屋、角倉)に肩する富豪で、代々刀剣の鑑定、磨き、浄拭を家職とした本阿弥家に生まれました。

洛北鷹が峰に〈皆法華〉の芸術家村を築いて、題目三昧と創作、雅遊の晩年を送ったわけですが、ここは京の屋敷跡です。
昔は、鞍馬口から北は京都じゃなかったんですねぇ。




案内板には光悦さんの説明がかかれています。

少し歩くと、塀沿いにからたちの木。
実がなっています。




いくつか、地面に落ちていました。
柑橘系の匂いもとくにはせず、実の表面の手ざわりはビロードのようです。
からたちの実は、硬く、種が多くて甘くもなく、食用にはならないそうで、
焼酎につけて果実酒にするくらいしか使いみちがないそうです・・・・・・
だから、だれも拾うこともなく、ころころと落ちてるんです。




少し行くとこんなお店も。
風情がありますね、金糸のお店みたいです。
金箔なども、きっと扱っていらっしゃるのでしょう。
このあたりは西陣なので、帯やさんや織物やさんが今でもまだまだたくさんあります。

小川通りからははずれますが、ちょっと面白いのでこちらもご紹介します。




水道工事やさんのウィンドゥです。
面白いでしょ(笑)
今時は、蛇口もこんなのはあまり見ませんよね、
ハンドルも、おしゃれで便利なタイプがたくさん出ています。

この、水道屋さんに限らず、昔ながらの小さな個人商店や、会社が、いつまでも商売を続けていける、
京都はいつまでもそんな町であって欲しい、

と、いいつつ、やはり便利にはしってしまうんですけどね。

むつかしいですね。
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コメント
-  -
今日はまた、盛り沢山ですねー、
さすが京都と感心させられます。
私は大阪在住なのですが確かに昔にくらべて
個人商店の数が圧倒的に少なくなっています。
一番端的なのが駅前で、どの駅前も同じような
銀行やファストフードの店が並んでしまい
街の特色と云うか個性がほとんど感じられません。
現在の大阪は「商売の街」の色合いも薄くなって
自分達が何処へ進めばいいのか見えないまま
途方に暮れ立ち竦んでいるように思えます。
私が子供の頃感じた活き々々とした街に
いつか戻れるのでしょうか。

2007/11/05 19:25  | URL | aki #-[ 編集]
- akiさま -
こんばんは。

ほんとに。
駅前の景色は今やどこも大差なくなってしまってさみしい限りです。

あちらこちらと歩き回って、風情のある場所をみつけると嬉しくなります。
四条通りも、並ぶお店が若い頃とは様変わりしてしまって、あまり歩きたいとも思わなくなってしまいました。
2007/11/05 22:45  | URL | 紫 #-[ 編集]
-  -
ここにくると、小さな美術館に来た気持ちになります。
紫さんの記事を読んで『そうだったんだぁ〜』と勉強することも多いです。
そして、街並みを楽しんで…

『箔』の一字の入口も素敵ですね〜
2007/11/06 10:07  | URL | ば〜むく〜へん #-[ 編集]
- ば〜むく〜へん さま -
こんばんは。
 
お誉めに与り、光栄です >^_^<

あの金糸のお店、雰囲気あっていいでしょう?
西陣界隈は、まだまだああいう風情のところが多いです。
また、いろんなとこ、見つけてきますね
2007/11/07 22:52  | URL | 紫 #-[ 編集]
- 理想 -
 以前 お茶をスル友人と 楽美術館にいきました。
 私はまったく しらなかった。
 本阿弥光悦の母様は 私の 理想の人です。
 なくなったとき なんまいかの着物しか のこってなかったとか。

 あこがれる〜
2007/11/09 16:14  | URL | 水戸小紋 #-[ 編集]
- 水戸小紋さま -
こんばんは。

欲を捨て、他人の目を意識せず、本当に必要な幾つかのものだけを身の回りにおいて生活する事ができればどんなにか心穏やかに過ごせるでしょう。
利休の茶室や禅の寺にも言える事なのでしょうが、まだまだ見たいもの、食べたいもの、持ちたいもので煩悩だらけです(笑)
2007/11/09 21:08  | URL | 紫 #-[ 編集]
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