奈良行 シャガールそして
2007/11/09(Fri)
近鉄・奈良駅の改札を出ると、『正倉院はこちらの出口』って案内が、壁にべたべた貼られていて、訪れる人の多さを物語っていました。

なんだか年々来場者が増えてるみたい。
それだけ世の中が精神的に豊かになってきているのか、
それとも、団塊の世代の方々が、リタイアし余暇を楽しむ時間の余裕ができたからなのか、
いずれにしても、正倉院展は夕方狙い、ということで
まずはシャガール展を見るために奈良県立美術館へ向かいました。

近鉄の駅から県立美術館までのわずかな道のり、
登大路は各地からの観光バスと他府県ナンバーの車が数珠繋ぎ
これじゃあ駐車場につくまでにどれくらいの時間がかかることやら、とよけいなお世話の
心配しながらテクテクと歩いて10分足らず。

県立美術館の入り口の掲示板には正倉院展のポスターが張ってありました。が、
こちらは予想通り、待ち時間なくすんなり入場。

文字通り、シャガールの作品のみで構成された展覧会。

シャガールが、まだあの幻想的な画風を見つけ出す前の作品から展示は始まっています。
印象派っぽい作品が数点続き、キュビズムも。
ピカソか、と見まごうような作品もありました。
ふーん、シャガールもこんな絵を画いていた時期があったんだ、と思いつつ、先へと進んでいきます。
考えてみると、このところ、お寺などの障壁画や、展覧会にしても、仏画や近世日本画など、「和物」にふれることが多かったせいか、シャガールの絵の色彩がなんだかすごく新鮮に思えました。

洋画をみつづけていると、日本画のしっとりした美しさや、モノトーンのわびさびの世界観がすばらしく感じられるように、それぞれの世界に、それぞれのすばらしさがある、ということを、今更ながら痛感しながら、シャガールの作品は徐々に、彼独自のあの幻想の世界へと移って行きます。




「春」というタイトルの作品です。
妻のベラとの関係を描いた作品のほとんどはベラは花嫁衣裳を着ているみたいです。




こちらは「婚約者」
ブーケを手渡す新郎を穏やかな笑をたたえながら受け入れる新婦
背景には裸婦を描いている画家や花かごをもって祝うような人や町並み
そして、月、 あたりを照らし、二人の間には天使のような羽もみえます。

シャガールの作品は、ブルー・赤・黄色が印象的で、すばらしく美しい発色なんですが、
気がつけば私が買い求めたポストカードはすべてが全体のトーンをブルーで描いたものでした。

こちらは「音楽家」




どの作品にも必ずといっていいほど描かれている、鳥やろば、ヤギは祝福と幸せの象徴なのでしょうか、
バイオリンを弾く男性は愛に満たされているようです。

ユダヤ人でありながら、彼の作品にはキリストや聖母子を描いたものも多いことも興味深い点でした。

久しぶりに西洋の色に触れた、
見終った後、一番心に残った印象でした。
洋の東西にかかわらず、美しいものはやはり素敵です。

さて、県立美術館を出て、お昼ご飯を食べるために奈良まちの方へ、ぶらぶらと歩いていきました。
途中、猿沢の池のそばの采女(うなめ)神社へ。
この神社に奉られている采女には悲しい伝説が

普通は鳥居に対して南に向かう社殿が西を向いている変わった建て方になっています。
采女は天皇の心変わりを恨んで猿沢の池に身を投げたそうですが、彼女の霊は、入水した池を見るのが辛くて、自分を祀る社殿を反転させて池を見られなくした、ということが案内板にかかれていました。
その、采女神社からみる猿沢の池です。




土産物屋が並ぶ道を下っていくと、奈良町。
TVなどですっかり有名なおもち屋さんがあります。
そう、あの、ものすごい勢いでおもちをつくお店です。

実はこのお店のお餅をつくところを見るのは初めてで、かなりどきどきしながら店の前に並びました。
ちょうど、臼にお餅が入れられたところです。




(いよいよだっ!)
ドキドキ見守っていると始りました。




かけ声をかけながら二人が杵を振り下ろします。
でも・・・・・・ 予想してたほど早くない・・・・・・
(あれえ???)
目にも留まらぬ速さを想像してた私はちょっとガックリ。
と、見てるうちにお餅をつくのは終わっちゃって・・・・・・
あ〜ぁ、なんだぁ と思ったその時、
一人が少し小さめの杵を持ってきて、もう一人の人が手水をつけて
きゃぁ これだぁ!
早い!早いぞ!
そりゃあもうすごい速さでぺったんぺったん。
慌ててカメラを構えたら


終わっちゃいました。

お餅つきを見学(?)してわかったことは、
もち米を蒸らした状態からつき始めるわけではなくて、どうやらある程度までは機械でついているらしい事。
臼にうつして最後の仕上げをするためと、パフォーマンスとして杵でついていること、
そして、その後、つかれた餅は機械に入れられて、中にあんこが入って、一箇分ずつ出てきたところを人の手で丸めきな粉にまぶして店頭に並ぶ、ということでした。

つき上がったお餅を買うための列に、私もさっそく並んで、その場で頬張ってみました。

やっ!やわらかーーーい!
まさに、とろっとろです。
なんて柔らかいんでしょう。
もう、機械でつこうが、なんだろうがかまいません。
美味しかったです。
だた、気をつけないと口のまわりと洋服の胸元がきな粉だらけになります。

昼食をすませ、お餅も食べて、満腹 満腹。

次は秘仏を特別公開している興福寺へ。

興福寺は奈良に来るたび何度か訪れていますが、今回の目的は国宝の乾漆八部衆像の一挙公開と、大圓堂の聖観音菩薩像です。




きれいに撮れなかったんですけど、この看板、かっこよかったです。




いいお天気に恵まれて、東金堂や五重塔もきれい。

こちらは南円堂
まだ拝見した事がありませんが、今回も公開はされていません。




南からの光に照らされて、朱の色が鮮やかでした。

国宝館に入りました。
正倉院展とあわせてか、観光バスで次々とやってくる人たちで身動きすらままならない状態の混みようです。




おなじみ、阿修羅
常時、こちらにいらっしゃるのでいつでも会うことができます。
他の7人の神様方とは、一斉にお目にかかるのは初めて。

迦楼羅のとんがった口を見て、
(阿修羅、あんたはいいよ、いつでもここにいてみんなの人気者で。 おれたちだっていつもここにいたいのにさ)とか言ってたりするのかなぁ、と、想像する私。

五部浄さんは、胸から下が残っていなくて、頭上にいただく象も、今は鼻の形から想像するしかありませんが、その表情はしっかと正面を見据えて、厳しく凛としたものでした。
押し合いへし合いになりながらも八部衆を拝見。
そのあと、私がこの国宝館の中でも大好きな場所へ。




邪鬼です。
かわいいでしょう?
二人とも精一杯ふんばって、阿吽の形をしているんです。
何度見てもこの二人の前に立つと知らず知らずにやにや笑ってしまいそうになります。

一通り館内をまわって、大圓堂へ。

こちらもお堂の入り口から列ができています。

堂内はお庭に歩道を作り、順序にしたがって通路を行き、ご本尊の聖観音の前まで進む形にしきられていました。
お目当ての観音様は少し距離があるのとお堂のなかにいらっしゃるのをお庭から拝見するということで、細かいところまではよく見る事ができませんでした。
残念ですが、お写真で細かいところを見せていただくしかありません。
 



優美で気品に満ちた観音様です。
凛とした表情、繊細で美しい衣や飾りもの、豪華な宝冠や光背です。

観音様を拝見した後、そろそろどうだ?と、奈良国立博物館へ。

ありゃりゃ

ものすごい列。
L字に折れて曲がって、また折れて。
こりゃまだまだだめだわ。

と、いうことで、もうしばらく時間を潰す事にしました。

正倉院展までの道のりは遠い(笑)
続きはまた明日。
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コメント
- いきたい -
 息子が神戸にいたので 行けば京都
 娘が奈良にいるので 行けば東大寺です。
 美術館にも しょうそういんにもいまだ おめもじならずですが 
そのうちきっと。
 続きが 楽しみです。
 シャガールの 色  素敵です。
2007/11/10 08:17  | URL | 水戸小紋 #-[ 編集]
- お餅とシャガール -
こんばんは。
お餅とシャガールが気になります。
来週あたり奈良方面を狙っていますが、どうなることか。
お餅屋さんの名前とお昼をどこで召し上がられたのか
教えていただけませんでしょうか。
お餅に目がないんです。

興福寺の邪鬼は私も大好き。
なんで、あんなにお茶目なものが作れたのか不思議です。
2007/11/11 18:01  | URL | meme #z8Ev11P6[ 編集]
-  -
こんばんは
昨日やっと正倉院展に行きました。
シャガールも興福寺もあきらめて、大和文華館へgo!でしたが、あのお持ちの話題が出ているのでニヤリです。
買ってその場で食べるとトロトロで溶けそうですね。
でも持ち帰ると、当初のトロトロ感が消えるし。
奈良って和菓子屋さんがめちゃくちゃ多いなと思います。東向商店街からその餅殿商店街の半ばまで歩いただけで10軒以上あったのに対し、洋菓子屋さんは殆どなかったですね。
もしかすると京都よりも奈良の方が和菓子屋さんの人口密度高いかも・・・
2007/11/11 18:38  | URL | 遊行七恵 #-[ 編集]
-  -
シャガールの絵、すてきですね。
色合いも温かみがあるし、曲線も優しさが出ていて、心穏やかな気持ちになれます。

お餅は、『つきたて!』ですよね。
先日、学校のバザーで餅つきをしたのですが、つきたてのお餅は、やはり違いました〜
つきかたは、スローでしたが…
速いテンポの餅つき、見てみたいです。
2007/11/12 09:24  | URL | ば〜むく〜へん #-[ 編集]
- 水戸小紋さま -
こんばんは。

息子さん、娘さんとも関西にいらっしゃる(いらした)んですね。
神戸を基点にしても、奈良から動いても、関西は狭いエリアに交通網がしっかりしているのでたっぷり楽しめますね。

モノトーンの静寂な世界も素敵ですけど、美しい色の世界はやはりうっとりしてしまいました。
2007/11/12 20:33  | URL | 紫 #-[ 編集]
- meme さま -
こんばんは。

今週、奈良ですか?
楽しみですね、お天気がいいといいですね。

お餅、猿沢の池の北側の道を西へ下ったところ、東向商店街と餅殿商店街の境目、三条通りにある「中谷堂」さんです。
ぜひ、その場で、とろとろをGETして下さいね、遊行七恵さんの情報によると持ち帰ると堅くなってるそうです(笑)
ランチは、今回は行き当りばったりだったので餅殿商店街の中の「キッチン あるるかん」というお店に入りました。
http://www.kcn.ne.jp/kcn1ch/k-para/meiten/040706.html

偶然入ったんですけど、町家を改造した落ち着いた雰囲気のお店で、お味もなかなかでした。
ご参考になればいいんですけど >^_^<
2007/11/12 20:59  | URL | 紫 #-[ 編集]
- 遊行七恵さま -
こんばんは。

正倉院、混み具合いかがでしたか?
奈良博正面の古美術やさんのご主人の話しでは今年は特にお客さんが多いようだ、とおっしゃってました。

それにしても、奈良の商店街の名前、面白いですよね。
(えっ?)てt思うこともしばしば(笑)

秋は、いかなくちゃならないところが多すぎて、ちょっと苦しいですゥ
2007/11/12 21:03  | URL | 紫 #-[ 編集]
- ば〜むく〜へん さま -
こんばんは。

餅つき、確かにすごいスピードなんですけど、
テレビで見た時はもっと長くついてたような(苦笑)
私がいった時は、「あっ」という間に終わってました。あはは・・・・・・
でも、しっかり買い食いしましたよ。
口のまわり、きな粉だらけでかっこ悪かったです。

人だらけの奈良でしたけど、シャガールも、仏像も、正倉院展も、素晴らしくて堪能しました。
2007/11/12 21:07  | URL | 紫 #-[ 編集]
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